1997年2月、コルチナ・ダンペッツォにて


冬の海外スキーも5シーズン目となりました。最初はカナダで英語圏、次がグリンデルワルトでドイツ語圏、次の2シーズンが、ヴァルディゼールとシャモニーでフランス語圏なもので、残るはイタリア語圏と言う事で、「コルチナ・ダンペッツォ」にしました。まぁ私は、出来ればワインの美味しい所が有り難い訳で、イタリアはぴったりです。

コルチナは以外とヴェネチアに近いんですね。それでコルチナに行くとなると、普通ヴェネチア空港を使います。そう言うわけで、多くのコルチナへのスキーツアーは、ヴェネチア観光がセットになって居るんですが、私はヴェネチアにはこの前行ったので観光は不要に思い、空港到着後すぐコルチナに向かう「プレイガイドツアー」のスキーツアーにしました。今シーズンも一人での参加となった私には、一人部屋割増料金がとても安かったのも決め手でした。

ツアーのメンバーは、関空からは私一人、東京からはスキー後ヴェネチア観光する方を含めて6人、計7人でした。昨年フェローでのシャモニーで、大人数のツアーにうんざりした私には程良い人数で、とても身軽で楽しかったです。

一人なのが理由でしょうか、私だけ街中からちょっと離れたホテルになりましたが、余り気にしませんでした。逆に一人でとても幸せでした。ホテルも割と良かったと言う事もありますが、日本人は私だけなので、集団を作ることが無く、2泊3泊している内に、同宿の色々な方と顔馴染みになって夕食時にはいくらか話もするようになりました。

イタリアに行ったからには、イタリアのワイン、それもその地方の珍しいワインを色々飲んでみるのを楽しみにしていました。今までスキーで外国に行って泊まったホテルは、どこも2日もすれば「もう結構」と言いたくなる料理、プアーなワインリストと、楽しみは皆無だったのですが、此処はまぁまぁ美味しかったです。ワインリストがまた優れていまして、近くの地域のワインが多くリストアップされていて、最初見たときは目を輝かせたものです。

コルチナには5泊のツアーでしたが、一夜に一本ずつワインを飲んで帰りました。私は一人なのでこれが精一杯です。それらのワインについては、ワインの項で詳しく報告しています。興味があれば見てみて下さい。最後の夜にトスカナのあるワインを飲んでいたら、向こうのテーブルの人が近づいてきて、「あなたが、私が作ったワインを飲んでいるから来た」と言うではありませんか!。話を聞けば彼はそのワイナリーのオーナー!!。


今までヨーロッパスキーでは割と天候にたたられて居た私ですが、今回は五日とも晴天。少々暑いぐらいでした。ただ、ずっと雪が降っていない様で、雪が少な目で、雪質もちょっと残念でしたが、やっぱり晴れてくれるのが一番ですね。素晴らしい景色を五日間楽しめました。

ツアーの同行者は、皆まぁまぁ足並みが揃っていまして、早過ぎもせず遅すぎもせず、良いペースでスキーが出来ました。やっぱり人が少ないって良いです。機能的で、良く知っているスキー場なら一人での行動も可能ですが、初めての所とか、車で連れてってもらわなければいけない様な所は一人では行けませんから。

昨年シャモニーからクールマイユールに行った時も思いましたが、イタリアのスキー場はこぶ斜面とかが殆どなく、とにかく気持ちよくスピード出してかっとんで行けるようなコースですね。中級者には楽なコースでした。

最終日、車で一時間ほど行きまして、セラ・ロンダといって丸一日かかる周遊コースを行きました。ちょっと疲れましたが、とても楽しかったです。行った時、コルチナ・ダンペツッツォの街は丁度カーニバル、子供達が色々な格好をしてて面白かったです。此処はいつか、子供を連れて家族連れで是非来たいです。


今回の旅行では少々トラブルも有りました。まず、ヴェネチアの空港でスキーの板が出てきませんでした。大阪からは一人なんで、ロストバゲッジの手続きも一人でしなけれはなりませんでした。でもスーツケースでなくって良かったです、板は三日目の朝ホテルに届けられました。イタリアのレンタルスキーは、フランスやスイスの各スキー場よりはかなり落ちるみたいです(それでもそれなりに良い板でしたが)。イタリアに行くときは、やはり板持参の方が良いかも知れません。

帰り、ヴェネチアからパリへの飛行機が遅れて、パリ発関空行きの便に乗り遅れてしまいました。ロストバゲッジは私これで三度目ですが、こう言うのは初めてで、正直どうしようかと思いましたが、まぁどうにかなる物で、パリの空港のカウンターであっちこっち言って回ったら、その遅れたアリタリア航空が空港の近くにホテルを取ってくれて、次日の便の手配をしてくれました。

折角フランスに一泊したのですが、ホテルに入ったのが夜9時、飛行機の予定が次の日の昼なので結局何処にも行けませんでした。その関空行きの飛行機も、遅れに遅れを繰り返し夜の出発になり、ちょっと疲れての帰国になりました。

色々有りましたが、ツアー旅行で有りながら、一人旅の様な感じで、今回が一番楽しかったです。来年からは「人の少ないツアー」を探して行こうと思っています。