ヴォーヌ・ロマネ(Vosne Romanee)



[上の地図についての独り言]

上図がヴォーヌ・ロマネ(ヴォーヌ・ロマネ村とフラジェ・エシェゾー村)の主要畑の地図です。通常の慣例とは異なり、上が西、右が北になっています。当初、北が上の地図にしていたのですが、他の本で出てくる地図は概ね上が西になっていまして、私もその方が分かり易いとおもいますので、書き換えました。

地勢は概ね上部(西側)が高く、上から下に向かって緩やかな斜面になっています。見方ですが、まずは右(北側、フラジェ・エシェゾー村)と左(南側、ヴォーヌ・ロマネ村)に分けて見た方がよいでしょう。

フラジェ・エシェゾー村の方は、エシェゾーがグラン・エシェゾーを取り囲む様にして有りますね。このエシェゾーの畑は、他の畑と比べて結構広いのが印象的です。そして、ここには出ていませんがグラン・エシェゾーの畑の下(東側)は、クロ・ド・ヴジョの畑となっています。

一般的にグラン・エシェゾーは(名前からしても)エシェゾーより上に置かれていますが、それはその事とこの地図を見れば、大変わかりやすいと思います。加えて、クロ・ド・ヴジョにおいて、下の方より上の方(グラン・エシェゾーに接している)が良いワインを産する、と言われているのも、容易に理解できます。

ヴォーヌ・ロマネ村の方は、その心臓たるロマネ・コンティを中心にして特級畑が有りますね。数年前にやっと特級畑となったラ・グランド・リューは、ロマネ・コンティとラ・ターシュの間の小区間と言う絶好の位置にあり、作り手の能力次第ではそれらに並びうるワインを作ることが可能なはず、と考えられます。

ロマネ・コンティを中心として、北にリッシュブール、西にラ・ロマネ、東にロマネ・サン・ヴィヴァン、南にラ・グランド・リューとラ・ターシュと言う配置は憶えておく価値が有ると思います。

さて、地図が本当に役に立つのは、回りの優れた1級畑を確認する事でしょう。まず、エシェゾーとリッシュブール、ロマネ・サン・ヴィヴァンの間の1級畑レ・スショは場所からして、悪いわけは有りません。作り手が良ければ、特級に匹敵するワインが出来る筈ですね。

同じく、ラ・ターシュにへばりついているレ・ゴーディショや、ラ・ターシュの南のマルコンソールなどからも、(やはり基本的には作り手次第ですが)素晴らしいワインが出来る資質はあるはずです。

それ以外は記入しなかったのですが、そうやって畑を見て行くのは楽しいものです。是非、詳しい地図を見て、楽しんで下さい。