1959年産ワインだけを飲む会

第2回、フランス以外のワイン編


Barbaresco 1959 (Pio Cesare)



名門ピオ・チェーザレの作るバルバレスコです。もっとも最近の評価では、余所に品質に力を入れている所が多くなったせいもあってか、まぁまぁという所でしょうか。私は最近ピオ・チェーザレのワインは飲んでないので判断はしかねます。

ただ、今まで高品質のワインを多く作ってきたことは確かで、最近では1978のバローロを数本落札し飲んでいますが、最初の1本こそブショネで捨ててしまいましたが、後のはなかなか素晴らしいワインです。

さて、この59のワインは、先に何度か開栓したことのある78のバローロよりずっとコルクが長いので、ちょっとびっくりしました。確か一流ボルドー並のコルクであったと記憶しています。

恐らく今回飲んだワインの中で、一番人気がこのワインであったろうと思います。色は薄くなっていましたがクリアー、香りが優しく魅力的でアフターもとても長く、本当に綺麗に綺麗に熟成した、素敵なワインでした。保存も良かったことが伺い知れます。

私が素晴らしいと思ったのは、綺麗に熟成しながら、イタリアのバローロ=バルバレスコをイメージさせる特徴をしっかりと持っている事でした。先に名を知っているからかも知れませんが、(非常に巧く熟成した)ピエモンテのネッビオーロと言うのを、非常に納得させるワインでした。