1997年4月 今月の印象に残ったワイン


戴き物なんですが、

Gevrey Chambertin "La Justice" 1990
Louis Max

最近時折見かけます、Louis Maxのワインです。どういう会社だか良く知らないのですが、比較的新しい所では?、なんて思っています。"La Justice"と言う畑も調べたのですが良く判りません、ちょっと見た所1級畑ではないようです。

ワインは結構おいしかったです。1級でないなら、良くできた方でしょう。ただ飲みついでゆくと、結構厚化粧気味なテイストが気になります。ちょっと人為的に味をつくった感じがしました。


他のページでも所々で書いていますが、最近イタリアワインも色々買っています。特に90はイタリアは大変良いヴィンテージなので、好んでブルネッロ・ディ・モンタルチーノの90を各種買っています。

ボルドーのあおりをくってか、イタリアワインブームなのか、数年前結構安く買えたモンタルチーノの90も、今では2倍位しますね。それより第一、売っているのをあまり見かけません。モンタルチーノのリゼルバ90に至っては、売っていると言う噂さえ聞きません。

それでも色々買ったのですが、あまり若飲みするのが好きでないので、まだ1本も飲んでいませんでしたが、Col d'Orciaのものを開けてみました。

Burunello di Montalcini 1990
Col d'Orcia

Col d'Orciaは以前から割と評判の良い作り手と、色々な所で紹介されています。ただパーカーさんからはあまり評価されなかったと記憶しています。

ワインは特別複雑な所は有りませんが、美味しい飲み頃になりつつあるワインでした。やっぱし私はモンタルチーノが結構好きですね。


以前にも飲みました、カルフォルニアワイン

Dunn Vineyard Cabernet Souvignon "Howell Mountain" 1988

を開けました。ダンのラベルは斜めにはちまきを巻いた様な感じで、なかなか特徴的です。カベルネは、NAPAとHowell Mountainの2種類がリリースされますが、Howell Mountainの方が、一般的評価ではいつもほんの少し上ですが、価格ではだいぶ上です。またNAPAは普通のキャップシールですが、Howell Mountainは常に蝋封です。

その前の日に、無農薬有機栽培ワインとか何とか、裏に書かれて有ったFrey Vineyard Cabernet Sauvignon 1991 を飲んでみましたが、単にちょっと渋いだけのワイン(?)で、何とも我慢できなくてすぐ捨ててしまいました。1730円でした。

同じカルフォルニアワインでもDunn位になると全然違いますね。既に飲み頃を迎えて、とてもカルフォルニアとは思えないフィネスもあり、大変良かったです。


暫く私の所で保管して有ったブルゴーニュを開けました。

Nuits St.Georges "aux Allots" 1989
Leroy

"aux Allots"は「オーザロ」と読む様です。この畑は1級畑ではありませんので、このワインは一般に「村名ワイン」と呼ばれているのと同格です。ですが、そのすばらしさは他の凡庸な作り手の1級をはるかに凌ぐ物です。

このワインは94年春に買ったもので、95年にセラーをしつらえるまで温度管理なしで蔵にいれて有ったので、保管にちょっと心配があったのですが、あまり気になりませんでした。

ある程度凝縮したテイスト、広がりとストラクチャーのある香り、畑がそう良くありませんから「とんでもない」ワインではありませんが、「良品のブルゴーニュワイン」の見本みたいなワインです。収量を押さえないとこういうワインは出来ないんでしょうね。さすがにルロワと思いました。

ちなみにこのワインは、当時6600円で買っています。この頃はルロアも良心的な価格でしたね。93年以降のルロアのワインの価格付けには驚くばかりです。95あたりは最低でも1万円以上、1級畑は3万円、特級畑は6万と言う価格です。(これは内外価格差なしです)あまり高すぎて、美味しいかどうか判断する範囲の外に有るって感じですね。