2025年09月05日
_ [computer] TVをパソコンモニタとした場合の設定
パソコンのモニタとして現在使用しているのは、概ね40インチ以上、4K2k以上なので、昔はいくつか有ったはずのそういったパソコン用モニタは、現在高価な物以外はほぼ全滅の状態です。まして、8kのパソコンモニタなんて無いので、液晶TVの方が安い事もあり、TVをモニタとして流用しているのが現状です。
以前買ったLGの8kTVをメインのモニタにしていまして、昨年から新しいCore-Ultra(Windows11)のパソコンをそのHDMI2に接続して併用しているのですが、以前から何故か、この新しいパソコンの画面がとても見づらくて気になっていました。
使用頻度も、概ね新しいCore-Ultraのパソコンに移ってきたので、見え方が悪いのをどうかしようと色々な箇所の設定を何度も調整してました。
まずは、定番のTVの方の画像設定ですが、どう設定してもあまり改良されなかったので、パソコン側のビデオカードの方のモニタの設定を調整して、少しは見やすくなりました。それでもまだ、なんか見づらい、です。
まずその原因の一つには、Windows11にあるらしいです。そう言われて見てみると、確かにWindws10であるもう一つの方のパソコン画面に比べて、文字がなんだか細くて見づらいです。システムフォント周りが変わった様で、同じ様な意見もよく出ているようです。システムフォントの見え方の調整方法も有るとのことで、やってみましたがあまり代わり映えしません。
調べた他の方法は、文字を大きくするとか云々ですが、文字大きくして画面あたりの情報量が減るなら、何のために8kにしてるのかわかりませんので、この方法はないですね。
この一ヶ月ほど、折にふれ各箇所の画像設定を操作してみて、やっと良くなりました。LGの8kのTVが対象ですが、効果が有ったのは概ね以下の通りでした。
[1]まず、ビデオカードの方から、HDCPを切りました。これで少し良くなりました。
[2]次に、TVのほうの画像設定で、「シャープネス」を0(最低)にしました。意外な事に、細身な新しいWindows11の文字フォントが、シャープネス0にするととても見やすくなりました。他がぼやけたりする事はありません。「シャープネス」は高い方が見やすいと思っていたので下げる事はしなかったのですが、本当に意外です。
[3]最後に、TVの画像設定で「映像省エネ設定」という項目をオフにしました。これが一番効果があった気がします。要するに、色々設定しても「映像省エネ設定」がONだと、自動的に上書き調整されてしまうようです。(余計なお節介だ!)
あとは定番の、TVの方の画像設定と、ビデオカードの方の画像設定を、少しずつ繰り返し調整して、やっと問題ないところまで来ました。
2025年09月11日
_ [music] アリーナ・イブラギモヴァ:無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ全曲演奏会
昨年に引き続いて、王子ホールでイブラギさんのコンサート。今回は何とバッハのVn無伴奏です。9月の9日と11日の2夜で全曲演奏です。
やっちゃう人は、一晩で全曲演奏してしまうかもですが、2夜に渡るのは仕方有りません。事前に通し券の様なモノは無い事を確認して、発券直後にアクセス。もたもたしている内に、2夜とも端の方の席しか取れませんでしたが、このホールではあまり問題無いでしょう。よって、9日から12日までコンサートの為に上京して、演奏を聴いてきました。
昨年聴いたコンサート、中でも、とりわけ馴染みのあるヤナーチェクの曲(TVではカットされた)など、ちょっと激しすぎて何だかあまり楽しめなかった記憶があります。その他の曲は、放送されたTVで聴き直してみると、馴れたせいか、結構良かったです。
イブラギさんの無伴奏と言えば、若い頃に出したCDがかなり良い評判で、私も後日購入しました。他の大家の追い込んだ様な緊張感有る演奏では無く、見事な中でも繊細でどこかふわっとした、如何にも若い感性輝く美しい演奏で、少々異色ながら評価が良いのも良くわかりました。
昨年の演奏を聴いてみて、恐らく昔のCDからは多少変化した演奏になりそうだと、興味と多少の心配を持ちながら演奏会を迎えました。
まず第1夜の9日、予想通り使用楽器はピリオド楽器と思われます、弓がバロック弓でした。一番ソナタ冒頭から、繊細で丁寧な出だしてさすがと思いましたが、その後進むと、ソナタ一番全体としてはどうも纏まりの無い演奏で、何だか弓が暴れている感じでもありまして、あれあれ、、と思っていましたが、次のパルティータ一番から、20分の休息後のソナタ二番まで、実に見事な演奏でとても素晴らしかったです。
まずは、とても良く鳴る楽器と、繊細で冴え冴えしい音色で、魅了され圧倒されます。ただ演奏スタイルは、若い頃のCDとはやはり違いますかね。演奏を聴きながら、私は、一つ進化したのかな、とは思いましたが。
コンサートホールを出ての帰りの列の中、「・・あの弓が使える様になるには・・」と何方かの会話の断片がきこえました。前後の所が聞こえなかったので、どういう意見だったのか不明ですが、とても気になりました。
イブラギさんの、バッハの無伴奏のCDが出たのが2009なので16年前です。その後、王子ホールで2014年にやはりこの曲の演奏をしたそうです。16年前、11年前、そして今年となりますが、そちらも聴かれた方に、どんなだったかお訊ねしたいところですね。(ちなみに、イブラギさんは1985生まれとの事です)
1日はさんで、11日は例のパルティータ2番からの演奏です。流石に、この日は最初から最後まで見事でした。再度になりますが、この王子ホールも良いのですが、ヴァイオリン1挺なのにホールを覆い尽くすばかりに楽器がとても良く鳴っていまして、また音色がとても冴え冴えとして魅力的でした。
2度目の無伴奏の録音、出してくれないかな、とも思いました。