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xiphioの備忘録


2025年07月05日

_ [music] アーリドラーテ歌劇団第11回公演 ヴェルディ:「エルナー二」(新国立劇場 中劇場)

東京に出る機会がありまして、コンサートを探してみましたら、上記の様なオペラ公演がありましたので、見てきました。

まず、恥ずかしながら、この「アーリドラーテ歌劇団」を知りませんでした。パンフレットを読みますと、2011年から毎年の様にヴェルディに特化したオペラ公演を続け、今回で11回目の公演となるようです。

主催者は山島達夫さんと言う方で、読んでみますと、この方の(人生をかけた)努力によって、オペラ公演を続けている様です。素晴らしいですね!。指揮者も山島さんです。

オペラ、ヴェルディのエルナーニ、後ろの方の席でしたが、この辺りはちょっと空いていて、とても楽しめました。

私が若かった頃とは違い、最近の日本人歌手のレベルの高さは、まずまず知っていますので、期待はしていましたが、その通りでした。

加えて、演出や舞台も結構良かったです。

新国劇の中劇場は初めて入りましたが、ここはとても良い劇場ですね。舞台も「ステージエレベータ」が有ったりと、なかなか素晴らしい。

舞台装置は簡素ながら、衣装はとても豪華で華やか、演出も正統オペラが前面にでる真っ当な物。決して予算潤沢で無いのでしょが、バレエもちゃんと入ったり、本当に立派な演奏(オペラ)でした。

一つだけ気になったのが、タイトルロールのテノールの歌唱。声は立派な声が出ています(多分)、音程もしっかりしているのでしょう(多分)。でも、歌唱全体が白痴っぽく感じられます。歌に知性が全く感じられません。いや、エルナーニに知性は必要ないかもですが、英雄的なところや、自身の誇りの様なのも、何も感じられなくひたすら幼稚っぽいです。経歴は出演歴も含めてとても立派です、、どうしてでしょうか。オペラの終わりの方になると、少し気にならなくなったので、凄く緊張していたのかも、ですが、それにしても、です。

唯一のメイン女声と言える、エルヴィーラ役の「ともちゃん」はとても素晴らしいです。他の男声陣も、とても良かったです。